カラギーナン

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読み方・表示名 カラギーナン・カラギナン・カラゲナン・カラジーナン・カラゲニン
使用用途 増粘剤( 液体の粘性を高める。液体の分離を防止する。)
ゲル化剤( 液体をゲル化して固める。油の代わりに添加する。)
安定剤( 液体の分離を防止する。)
使われている主な食品 豆乳・乳飲料・ドレッシング・ソース・スープ・デザート食品・しゃぶしゃぶのたれ等
使われている主な製品 ハウス「プリンミクス プリンエル」
ミツカン「ごましゃぶ(たれ)」
ブルボン「ソフトクッキー スローバーチョコバナナクッキー」
ロッテ「チョコパイ」
スジャータ「豆乳入りホイップ スプレーホイップ 褐色の恋人(コーヒーフレッシュ)」 ニチレイ「鷄もも唐揚げ 鷄の竜田揚げ」
毒性 がん促進の疑いがある

古くから続くカラギーナンの利用

1800年代中期アイルランドで大飢饉が起きました。

この時海辺の町、カラギーナン地方の人々はトチャカという海藻を食べて飢えをしのいだと言います。

このような歴史を経てトチャカのことを「カラギーニン」と呼ぶようになり、海藻から取れるぬるぬる成分も「カラギー二ン」と呼ぶようになりました。

海藻から取れる粘性物質は、古くは紀元前の中国で食されていたとされています。

また、フランスやアイルランドでは、乾燥させてすりつぶしたものをミルクと混ぜ、固めてデザートとしても利用されていました。

カラギーナンは、人間の消化器官ではほとんど分解されないということから食物繊維とされ、安全性が高いとされています。

しかし、ラットや、モルモットなどのげっ歯類はカラギーナンを分解する腸内細菌を持ち、発がん性ありとされています。

どういうことかというと、カラギーナンの分解物が潰瘍やガンを引き起こすということが分かっているからです。

また、未分解のカラギーナンにも発がん促進要素が認められるということです。

現在のIARC( 国際がん研究機関 )の定める発がん性リスクは「 カラギーナン分解物 → グループ2B( ヒトに対して発がん性の疑い )」「 未分解カラギーナン → グループ3( ヒトに対する発がん性は不明 )」となっています。

しかし、実験でのげっ歯類への投与量は現実には摂取不可能な量だったこと、腸内細菌の違い、サルには影響がなかったことなどの理由から、カラギーナンの特性は、げっ歯類には悪影響を及ぼすが、人間には問題ないとされています。

1日の許容摂取量(ADI)の設定もありません。

カラギーナンには3タイプあります。それぞれの特徴は

  • カッパカラギーナン…カリウムイオンでゲル化。硬くてもろい。溶かすには60℃以上の熱が必要。
    ローカストビーンガム(増粘多糖類)と併用することで、高い相乗効果がありゲルが強く、弾力性を持つ。
  • イオタカラギーナン…カルシウムイオンでゲル化。柔らかく弾力性がある。
    溶かすには60℃以上の熱が必要。
  • ラムダカラギーナン…水ではゲル化しない。冷水にも溶ける。
    カゼインタンパクと混ぜると、柔らかいゲルを作り、乳製品に適用。

それぞれの特性に合わせて、加工食品の幅広い分野で使用されています。

日本人は大丈夫?

ちょっと面白い論文を見つけました。

2010年にイギリスの科学雑誌「Nature」に掲載されたもので、「 海中の微生物から紅藻類の作る多糖類( ゲル状のもの )を分解する働きを持つ酵素を発見した。

そして、この酵素に似たものを日本人から分離された腸内細菌が持っている。この酵素を持つ細菌は日本人の約40%が持ち、北アメリカに住む人の腸内にはいない 」と。

日本人は遥か昔から海藻をよく食べるので、どこかのタイミングでこの分解酵素を持つ細菌を摂取し、遺伝的に広がっていったというのです。

ということはつまり、げっ歯類と同じ腸内細菌状態で「 日本人の40%はカラギーナンを分解できる 」( …かもしれない )ということですよね。

分解できるとしたら、カラギーナンを摂取したら「 カラギーナン分解物 → グループ2B( 発がん性の疑いあり )」になっちゃいます。

これが本当だったら、宝くじでも当たった気分……悪い方に。でも、本当のところはわかりません。

動物実験では大量に投与した結果なので、まぁ、どうでしょう…。

食品添加物として以外の使用例

「 歯磨剤、シャンプー、化粧クリーム、泡消火器、ゲル状芳香剤など 」

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