野菜の選び方

農薬だけじゃなく、有機肥料も危ないかもしれない・・・!!と考えると、安心して食べられるものがなくなってしまいます。

最も理想的な野菜は、無農薬・無肥料で栽培された自然農法の野菜ですが、現時点では自然農法で栽培された野菜が市場に出回る事は非常に少なく、日常的に入手するのは困難です。

できることは、なるべくリスクを減らすという心掛けで野菜を選ぶこと、そして食べ方にも一工夫が必要です。

どの野菜を選ぶか?

ちょっとびっくり。有機肥料の危険性とは?」で硝酸性窒素を過剰に蓄えている野菜ほど色が濃いとお伝えしました。

ほうれん草など色の濃いものの方が栄養素が豊富で体に良いというイメージを持ちますが、決してそうではなく、色の薄いものの方が安全な野菜です。

管理人こぶた あくまで農薬や肥料などの問題から野菜を見ているので、ポリフェノールやファイトケミカルといった栄養価からの視点とは違うものになってしまいますね。

旬のものを地産地消で

今は旬でなくてもあらゆる野菜が食べられるようになりましたが、ハウス栽培の農作物は季節外れのものを育てるため、よりたくさんの肥料が必要になります。また露地栽培と違って、肥料が雨で流れることがないことと、短期間で育てるため光合成不足による硝酸性窒素の残留率が高くなることが挙げられます。

これらのことから、野菜を選ぶ際には、色の薄い野菜を選ぶことと、露地栽培の旬の野菜を選ぶことが大切です。

旬の野菜というのは、野菜にとって良い栽培環境(生育環境)のなかで育ったよい野菜です。肥料を与えられた野菜と比べて、肥料を与えられていない野菜はずっしりと重く、きめが細やかで野菜本来の味がします。

例えばトマト。旬である7月だと100mgあたり540mgのビタミンAを含むのに対して、11月だとたった260mgに。やはり、農薬や化学肥料を使ったビニールハウスのものより、自然の中で育ったトマトのほうが栄養価が高いです。

科学技術庁「日本食品標準成分表」による鉄分の栄養価の減少を見ると野菜の栄養価は大幅に減っていますが、これもビニールハウス栽培による一年中食べられる野菜の増加が原因と言われています。

野菜名1951年1982年2000年
ニンジン2.1mg0.8mg0.2mg
ほうれん草13.0mg3.7mg2.0mg
ダイコン1mg0.3mg0.2mg
リンゴ2.0mg0.1mg0mg

また、収穫したての野菜と収獲してから冷凍し海外に輸送した野菜のビタミン量を比較すると、冷凍の方はビタミンCの含有量が半分に減る事が研究で分かっています。

出来る限り近隣の農地で生産された旬の野菜を食べる事は、野菜の栄養素をより摂取するためにも大切なのです。

甘味が不自然に強い、本来ないはずのエグミがある野菜は、肥料や農薬の残留の可能性がありますので避けましょう。

どうしても色の濃い野菜しか手に入らない場合は、必ず茹でてから食べましょう。茹でることによって硝酸性窒素の半分程度が流れ出るそうです。

また、前述しましたように、肉や魚のタンパク質と結合してニトロソアミンという発がん性物質に変化するため、お肉にほうれん草やブロッコリーなど色の濃い野菜を付け合わせるのは避けましょう。

栽培方法を目安に野菜を選ぶなら

有機栽培の中から野菜を選ぶ場合

生産者がどの様な肥料を使って野菜を栽培しているのかを出来る限り調べる事が大切です。また、生産者の顔が見えることで、信頼性も高くなります。スーパーで買うよりネットで買う方がじっくり選べて良いのかもしれません。

慣行農業で栽培された野菜を選ぶ場合

無農薬野菜(栽培期間中農薬を使っていない野菜)や減農薬野菜を選ぶ事により、農薬や化学薬品による汚染のリスクは軽減されます。

食品を全体像で考える

有機飼料の危険性を知ると全ての野菜を疑いたくなりますが、深刻に受け止め過ぎるのもいけません。

これらの危険性はどれくらい大ごとか、というと、たくさんある「注意すべき食品」の一つでしかありません。

食品添加物の害にも似ているものがあります。

普段食べている食品にもニトロソアミンが発生する可能性があると言われているものがあります。ハム・ソーセージ、明太子等です。これらの食品の発色を良くするために含まれる亜硝酸Na(ナトリウム)は食品の原料に含まれる物質と反応を起こし、ニトロソアミンに変化する事が分かっています。 >> 詳しくはこちら 「 亜硝酸Na 」について

つまり有機肥料や有機野菜にも、こういったリスクがあると理解すると同時に、それらを避けることが難しいのであれば、それ以外の、自分で避けられる「食品添加物」の方をなるべく減らしていこう、と考えるのが健全です。完全に無くすことは難しいので、「なるべく減らす」という心掛けです。

また、がん細胞自体は毎日発生していると言われています。それでも病気にならないのは、体の免疫力やがん細胞を消滅させる細胞が強く働くからです。そんな体作りも同時にしていかなくてはいけません。

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