TBZ

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読み方・表示名TBZ・チアベンダゾール
使用用途防カビ剤・殺菌剤( 輸入柑橘類やバナナのホストハーベスト農薬として使用される。)
使われている主な食品輸入フルーツ( オレンジ・レモン・グレープフルーツ・バナナ )
使われている主な製品
毒性催奇形性がある

OPPやOPP-na、イマザリルと共に、ホストハーベスト農薬として、輸入の際に原産国で使用されます。

日本では1972年6月農薬登録され、1978年に食品添加物として認可されました。この認可は、OPP/OPP-naに続き、アメリカ政府の要求を受け入れた形です。

TBZは妊娠している女性には、特に気をつけて欲しい農薬です。

東京都立衛生研究所の検査によると、妊娠しているマウスにTBZを投与した場合、催奇形性が認められました。
( 厚生省はこの結果を重視しませんでしたが… )

バナナの場合

柑橘類についでバナナにもこのTBZの使用が許可されていますが、最近はほとんど使用されていないようです。

というのも、使用されなくなってきているのには理由があって、輸送の進歩と、「 くん蒸処理 」です。「 くん蒸処理 」の説明をする前に、バナナがどうやって日本にやってくるか見ていきましょう。

バナナの不思議

普通果物は果実と種がありますが、バナナには種がありません。種がないのに繁殖が可能な不思議な食べ物なのです。

輪切りにした時に、中心に見える黒っぽい点々が種の名残です。

種がなくなったのは、偶然による遺伝子の突然変異だったのですが、人間にとってはそれまでの種の大きな過食部の少ないバナナよりも、この方が都合が良かったので、大事に育てられました。

種がないバナナを「 挿し木 」という方法で育てます。

茎の根っこの脇からニョキッと出てくる新芽を株分け・移植をして栽培します。

畑に植え付けて6ヶ月くらいになると、実が膨らみ始めます。

9ヶ月ほど経つと一つ一つも大きく成長し、収穫されます。まだ青くて硬いバナナです。

その後、水洗い→選別→箱詰→輸出検査→出港と続くわけですが、生育の過程で、農場によっては農薬も使われています。
( 有機栽培というのは、無農薬とは違います )

低温輸送ができるようになり、ホストハーベスト農薬の必要性がなくなってきたのも、消費者にとっては嬉しいことです。

そして、いよいよ日本にやってきたバナナですが、最後の試練、検疫が待っているのです。

検疫で害虫( カイガラムシなど )が見つかった場合は、ここで「くん蒸処理」を受けることになります。

「くん蒸処理」とは、原産国ではなく、日本の検疫でバナナにくっついている虫などの、日本の生態系に影響を及ぼす恐れのある生物を駆除するためのものです。

くん蒸処理にも種類があります。

  • 青酸ガスくん蒸
    バナナの皮についた虫は、液体青酸を気化したガスで満たした部屋で30分くん蒸
  • 臭化メチルくん蒸
    バナナの内部に入り込んだ虫は、臭化メチルを満たした部屋でくん蒸
    青酸ガスは揮発性が高いため、くん蒸処理としては一般的です。
    一方、臭化メチルを用いた処理は、バナナ内部への薬剤の影響が心配されます。

一時期、ドールのバナナが農薬のプールにプカプカ浮かんでいる映像が流れたことがありましたが、真相はさておき、今は、ドールもチキータも住商フルーツ(グレイシオバナナ・完熟王)もホストハーベスト農薬は使っていないということでした。

フィリピン辺りからだと、低温輸送の船便で5日程度だそうです。( 3週間以上かかるカリフォルニア産オレンジとは違いますね )

そして、くん蒸処理されたバナナには、「有機栽培」という表示ができないのだそうで、「 こだわりの 」とか「 プレミアム 」とかに売り文句が変わるのです。

有機表示のあるバナナは、「 ノンポストハーベスト 」かつ「 くん蒸処理なし 」ということになります。ポストハーベスト農薬が使われているかどうかは、バナナの軸の部分を見てみてください。

未使用の場合は、皮をむくときにちょうど折れる部分がうっすら茶色に変色しています。これは、バナナはこの部分からいたんでいくからです。

軸がポロッと取れたら流通に困りますし、売り物にならないと考える業者はポストハーベスト農薬を使ってそれを防ごうとするでしょう。茶色に変色する方が自然で、安心なバナナですよ。

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